建築 改修工事の現場
現在改修中の現場です。
元々の梁と新しい木材の色のコントラストが時の流れを鮮明に物語っていますね。
一部湿気などによる劣化はみえるものの、土台はまだしっかりしいますし、何よりこれだけの建材は今ではなかなか手に入りません。傷んだ箇所を取り換え、補強を加えたら、構造部分の改修は終了です。
屋根裏に覗いている扇子は上棟飾りです。古い民家を解体すると必ずと言っていいほど、この飾りが出てきます。
人知れず、何十年も家を見守ってきたのかと思うと感慨深いです。
改修は順調に進み、いよいよ内装の仕上げに入りました。
間取りは大きく手を入れず、趣と思い出のある建具は可能な限り活用しました。新しい建具との色の差は、年を経るとともに馴染み、気にならなくなります。
床は明るめの色を採用しました。
建具の色に合わせて落ち着いた色に仕上げるのも素敵ですが、面積の大きい壁や床は、部屋の明るさにかなり影響します。特に西向きの部屋は窓を大きく取るとまぶしさ対策や室温管理が難しくなるので、内装を明るくすることで、少ない採光を補えます。
住まいの暗さが気になる方は、床材や壁紙を明るい色に張り替えるだけでも、随分印象が変わると思いますよ。